中身が同じなら、パッケージが気に入ったものを選ぼうという話。

パッケージ

パケ買いってしたことありますか?

わたしはあります。

化粧品は、パッケージもかわいいほうが断然好き。

今日はパッケージがもたらす心理的効果について、お伝えします。

化粧品のパッケージは大きい

本体よりもパッケージが大きい

デジャヴュのパッケージをご覧になったことはありますか?

2001年に発売されてから、爆発的なヒット商品となったこちらのマスカラ。

”お湯で落とせる”という画期的な技術がヒットの大前提ですが・・・。

2001年当初は思ったほど、売れ行きが伸びなかったそうです。

ヒットの裏側には、店頭で目に入りやすい大きなパッケージへのリニューアルがありました。

この頃から、化粧品のパッケージはどんどん大きく、デザイン性も高くなっていきました。

UZUのアイライナー

見た目がカワイイのはマーケティングのためだけじゃない

・・・という、話をすると「商品を売るためにカワイイパッケージにするのは、無駄!」という意見が出てきます。

それは本当にそうなんだろうか。

視覚刺激は五感の中で最も印象に残るものです。

サンリオエンターテイメントとPwCコンサルティング合同会社は2021年に幸福学と脳科学の知見を活用した「Kawaii(かわいい)」についての共同研究を開始しました。

共同研究のポイントは、「Kawaii×幸福学×脳科学」のアプローチを通じて、Kawaiiのメカニズムを科学的に分析・解明することです。

PwCコンサルティングは、幸福度マーケティングや脳の健康管理指標を用いたウェルビーイングの推進を提唱しており、Kawaiiについてもその関連性を研究し、人々の心の動きに迫ることを目指しています。

研究内容には、「Kawaiiの感情構成」「消費者の属性によるKawaiiの捉え方の差」「Kawaiiと幸福度・脳の健康状態の関係」「KawaiiがWell-beingにどのように影響するか」という4つのテーマが含まれています。

また、社会心理学の分野では、かわいいものを見たときに人が瞬時に笑顔になることや、さまざまな行動の動機付けになることが研究されています。

かわいいパッケージは人の注意をひきつけ、長く見つめていたくなるといった感情を引き起こします。

そのとき、人はポジティブな感情を持ちます。

パッケージが気に入った商品を使うことで、その商品を使用している間はずっと幸せな気分でいられるということです。

ずっと見ていたい美しさ

持ち物でアイデンティティを表現する

視覚刺激が影響を与えるのは、自分にだけではありません。

それを持っている姿を見た他者にも、そのイメージは伝わります。

美しいものは、所有者のセンスや価値観を表現する手段となることがあります。

個人のアイデンティティを強化し、他人に対して自分をアピールするための手段として美しいアイテムを所有することは、自己実現の一つの形態となります。

いろいろ言われることもあるけど・・・

中身が同じなら、パッケージを気に入っているほうが満足度は高いのです。

いろいろ言われてしまうのは価格のことがあるから。

人には、ある程度の効果を求めるときに価格が安すぎると買うのを躊躇するという心理もあります。

それぞれが手を伸ばしやすい範囲で、気に入ったものを変えるといいなと思います。

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