常に寂しいという方、いらっしゃいますか?
「たまに寂しい。」「つらいときに限って話し相手がいなくて寂しい。」
それならなんとかなるかも。
常に寂しいのは難しい問題です。
どうして寂しくなるのか?
寂しさを感じたことのない人はいません。
人には幼少期から愛着に基づいた人間関係があるためです。
愛着についてはまた後日。
寂しさの要因は下記のような状態です。
①人とのコミュニケーションが少ない
人とコミュニケーションをとる機会が少ないと、寂しさを埋めようがないですよね。
これは機会の持ち方に課題があります。
②現在の人間関係に満足していない
これが本当のところなのではないかと思います。
例えば、過去には今よりも充実した人間関係があった場合。
もしくは理想とする人間関係と程遠い状態に身を置いている場合。
それと比較して、現状に満足できていないのかもしれません。
③ひとりで熱中できるものがない
人間関係よりも熱中できることがあると、その優先度が上がるため「寂しい」と思う機会は減ります。
趣味や仕事に打ち込んでいると、寂しさよりも忙しさや充実感が勝るともいえます。
寂しさには宗教的な感覚のほうが有効
理屈でどんなに寂しさを解いても、根本的な解決にはならないといつも感じています。
寂しさを理解し、受け入れるには、仏教の言葉が合うのではないかとも。
仏教では「人は本来孤独なもの」と説いています。
「独生独死 独去独来」
人はひとりで生まれ、ひとりで死んでいくということです。
寂しさを抱えているのは自分だけでなく、すべての人に共通だということです。
そう考えるだけで、なんだか心が軽くなるかと思います。
必要なのは薬より悟り?
寂しさから不調になってしまう人は、寂しさからくる漠然とした不安を訴えます。
不安が強すぎることは全般性不安障害やパニック障害につながることもあり、服薬による治療の対象となってきます。
実際のところ、強すぎる不安は服薬したほうがずっと楽になります。
医療機関を受診することはとても有効です。
一方で、不安や寂しさを受け入れることで、状態がよくなることもあります。
カウンセリングや認知行動療法を試してみることも有効です。
過去の記事も参考にしてみてくださいね。