話題の映画「M3GAN(ミーガン)」を観てきました。
アンドロイドのミーガンが邪魔者を容赦なく成敗していくホラー映画です。
直接的に残酷な描写があるわけではないので、ホラーが苦手な人でも見られそう。
ミーガンは基本的にユーザーの少女を守るために暴走するのですが、そこに垣間見える感情が「怒り」です。
表出の仕方に気を付けなければいけない「怒り」
「怒り」はネガティブな感情として捉えられることが多く、産業場面ではアンガーマネジメントが重要視されています。
当然と言えば当然ですが、仕事の場面で苛立ちを隠さない人は冷静ではありませんからね。
表出の仕方には気を付けなければいけません。
怒りには様々な表出が見られます。
①相手を攻撃する
一般的に、怒っている人を想像するときはこれですよね。
怒りの感情を相手にぶつける。
方法としては大声を出すというパターンもありますが、無視することも攻撃になります。
②第三者に愚痴を言う
女性の怒り表出を分析すると、第三者に愚痴を言うことで人間関係の親密さが増すことがあるらしいです。
男女差で考えたくはないですが、想像しやすい光景ではあります。
③八つ当たり
相手を直接攻撃するのではなく、人や物に怒りをぶつける行動です。
これはこれで、非常に暴力的な行動なので、好ましくはありません。
物にあたる行動が自分を傷つけることもあります。
自分を守るためにも、八つ当たりは避けたほうがよいのです。
④我慢する
日本人は怒りを我慢してしまうことが多いようですが、後々の相手との関係をみるとよくない傾向なんだそうです。
問題の解決には至らないので、相手との関係も深まらないようです。
ミーガンの怒り
ミーガンの怒りはユーザーや自分の身に脅威が降りかかったときに起こります。
誰彼構わず、矛先を向けるというよりは「話しても通じない相手」に牙をむくといった感じです。
自分の身に脅威が降りかかったときに「怒り」の感情を持つことは、極めて原始的なことです。
怒りはとてもパワーの強い感情なので、その感情に身を任せることで、自分の生存を脅かす敵を打ち負かすことができるのです。
ミーガンはやりすぎなのですが、ユーザーと自分の身を守ろうとしていろいろ怖い仕打ちをします。
過激だけど間違っていないミーガン
ホラー映画あるあるなのですが、登場人物が大抵身勝手です。
ミーガンのほうが最初は話し合って冷静に問題に対処しようとしています。
怒りの表出は、「話し合い」と「合理化」が有効な方法です。
怒りの原因となった出来事について、相手に冷静に伝えること、我慢するのではなく、自分の考え方を変えること(合理化すること)で相手との親密さも増し、自分のストレス度も低くなります。
ホラー映画の登場人物はまず話し合うことや自分の考えを変えることができない場合が多いので、疑心暗鬼になってよくない状況になります。
邪魔者をバッサバッサと排除していくことはよくないのですが、ミーガンのご機嫌がいいうちに歩み寄ることが必要だったのかな・・・と思わせられました。
上映は始まったばかりなので、ぜひご覧ください。
怒りの感情でつらい人は、カウンセリングもご検討くださいね。