みなさんはジークムント・フロイトのことを知っていますか?
心理学、精神医学の礎を築いたといっても過言ではない「精神分析学」の提唱者です。
精神分析を専門とするカウンセラーさんもたくさんいます。
今日はそんな精神分析学をちょっと解説します。
精神分析学の基本は?
精神分析では人の「無意識」を大切にしています。
悩みや病理の背景には、自分でも気づかない「無意識」があり、それに気づくことで悩みから解放されるとしています。
人の意識は「エス」と呼ばれる無意識の部分と、「イド」「スーパーエゴ」と呼ばれる意識できる部分とにわかれています。
人を突き動かすのは「エス」の部分です。
フロイトの理論では、エスの大半を動かすのは性的な欲求なのですが、それはさすがに極端だということで別の理論も生まれています。
フロイトの理論では、人は幼少期から性的な快感やコンプレックスによって、突き動かされているとされています。
「イド」の部分は自分で意識でき、制御もできます。普段、わたしたちが「心」としているのはここです。
「スーパーエゴ」は常識や秩序など、守らなければならないと思っているもの。自制心のことです。
わたしたちの心は、無意識に自分を突き動かしている欲求と社会に適応するために欲求を抑え込んでいる自制心、その狭間にある平常心で成り立っているといえます。
なんだかんだ、わたしもこの理論が好きで、無意識下に置いている欲求が悩みを生み出すんだろうなあと思っています。
精神分析療法はどんな風に行われる?
精神分析では自由連想法という方法が用いられます。
リラックスした状態で、カウンセラーに何気なく浮かんだ言葉を伝えていくというものです。
無意識を顕在化することで自分でも気づかなかった欲求を吐き出すことを目的としています。
自由連想法の特徴は、カウンセラーからの働きかけで行われるものではないということ。
リラックスした状態で、自由に生まれてくる気持ちを言葉にするうちに自然と自分の欲求に気づくことです。
自分で行うこともできるとされています。
実際に自分の思いを言葉にしてみて、録音しておき、聞き返しながら自分の精神を分析していくこともできるということです。
個人的には、自分で自分を分析するのはとても疲れますし、恥ずかしい部分もあると思うので、カウンセラーが手伝ったほうがいいかなと思います。
夜空カウンセリングは自由連想法の専門家とはいえないのですが、気軽に試してみたい場合はどうぞご利用ください。