世界は公正である「公正社会信念」

公正社会信念

タイトルだけ見ると、あやしい感じがしますね。

「悪いことをすると罰が当たる」「悪いことが起こるのは日頃の行いのせい」

こんな風に感じたことはありませんか?

今日はみんなが共通して持っている社会認識のおはなし。

公正社会信念とは?

公正社会信念とは「正しいことをしていればいいことが起きる(報酬を得られる)」という信念のことです。

わたしたちは「世の中は平等なので、正しい行いにも悪い行いにもふさわしい報いがある。」という信念をもって生活しています。

なぜそう感じるのかというと、人は結果に対して原因を探す生き物だからです。

起きた結果から原因を推測することで、自分の行いによって結果をコントロールしようとします。

世の中には予測不能なことや理不尽な不幸がたくさんありますが、そうは考えないことで安心感や正しい行いをしようという行動の変化が起こります。

公正社会信念はわたしたちの心を安定させるために、はたらいています。

炎上やバッシングに気を付けて

公正社会信念が起こす行動に、「悪いことが起きた人へのバッシング」があります。

なんらかの被害にあった人に対して「被害に合うほうも悪い」と考えることでバッシングが起こりやすくなります。

詐欺被害にあった人が「そんな話を信じるほうが悪い」と非難されるケースなどが当てはまります。

被害者が悪いわけはないのですが、なぜが人は被害者の落ち度を探してしまいます。

この心理は自分自身が傷ついたときにも当てはまります。

人は、理不尽に傷つけられたとき、「自分にも悪いところがあったかもしれない」と自分自身を責めてしまう傾向があります。

辛いことがあったとき、自分を責める癖がある人はじゅうぶんに気を付けてください。

周囲も、あなた自身も正しくない判断をしている可能性があります。

公正社会信念を正しく利用するには

公正社会信念は文化や宗教が異なる地域でも、広く根付いています。

公正社会信念を「責任の所在」に利用するのではなく、共通の信念として異文化の人と理解しあうきっかけを作れるとよいと思います。

多様な信念をもつ人が一緒に過ごす場所(会社や学校など)でも、みんなが共通して持っている信念なので、うまく利用してリーダーシップをとれると活躍できるかもしれません。

http://yozoracounseling.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です