今日は昨日の葛藤について深掘りしていきます。
葛藤は2つ以上の欲求がせめぎ合っている状態だとお伝えしましたね。
今日は欲求について、解説していきます。
欲求の有名な理論2つ
心理学において、もっとも有名なのはマズローの理論です。
マズローの理論では、欲求は下の段階から満たされていくとされています。
- 生理的欲求
生きていくために必要な欲求のことです。食欲や睡眠欲求、排せつに関する欲求など。
- 安全の欲求
心身共に健康で、経済的に安定した暮らしをしたいという欲求です。身の危険を感じる環境から脱して安全な環境に身を置くために行動します。この欲求は幼児期に顕著で、成長するにつれておさまってきます。
- 社会的欲求
友人や家族、恋人から受け入れられたいという欲求です。集団への帰属や愛情を求める欲求でもあります。
- 承認欲求
「他者から尊敬されたい、認められたい。」という欲求です。環境における欲求というより、心の中を満たしたいという欲求です。
- 自己実現の欲求
自分にしかできないことを成し遂げたいという欲求です。理想に近づいていきたいというより高い欲求となります。
マレーの欲求リスト
人間の持つ欲求を40種類に分類したリストです。生理的欲求12種類、社会的欲求28種類、計40種類に分類されています。
生理的欲求
吸気・飲水・食物・感性・排泄・性的・呼気・授乳・暑熱回避・寒冷回避・毒性回避・障害回避
社会的欲求
獲得・保持・保存・整然秩序・構築・承認・達成・顕示・優越・不可侵・防衛・屈辱回避・反動・支配・服従・模倣・自律・攻撃・屈従・対立・親和・養育・援助・拒絶・認知・説明・非難回避・遊戯
マズローと比較して、マレーのリストは欲求が網羅されているといえます。
マズローは、人には満たせないことがあっても大きな問題はないと捉えており、本質的に必要なものを厳選して5段階説を唱えたとされています。マレーは欲求には個人差があると述べ、それを個性としていました。
ご自身にとってどんな欲求が強いのか、意識してみましょう。
内面を見つめることで、葛藤に打ち勝つ動機を得ることができます。
どんな欲求が強いのか、知りたい方はカウンセリングへ。