みなさんは自分を客観的にみてみようと思ったことはありますか?
「あの人は自分を嫌っているんじゃないか。」
「あの人に避けられているのでは?」
そんな不安に駆られたことのある人はたくさんいると思います。
そんなときは自分を客観的にみる「メタ認知」を参考にできるとよいかもしれません。
「メタ認知」ってなに?
なんだか近代の言葉に感じる「メタ認知」。
メタというのは「高次の」という意味です。自分という存在を高次の位置から見つめている状態が「メタ認知」です。
アメリカの心理学者であるジョン・ハーレー・フラベルが提唱しました。
「メタ認知」の力が低いとどうなる?
自分を客観視する「メタ認知」ですが、この力が低いと、冒頭でお伝えしたような不安に駆られやすくなります。
なぜかというと、状況判断の大部分を主観に頼っているためです。
自分をとりまく状況については、本来はたくさんのヒントがあります。
・相手と自分が置かれている環境
・相手の前後の行動
・現在の状況を生んだ要因
などなど、冷静になれば相手の行動の理由がわかることも多いのです。
「メタ認知」の力が低いことで、主観にとらわれた思い込みから状況を判断してしまうようになり、感情的な行動に出やすくなります。
個人的には、主観的であることも、感情的であることも、素敵なことだと思います。
でも、それにとらわれて自分自身を苦しい状況に追い込んでしまうのは、悲しいことです。
「メタ認知」の力をアップしよう
体に起きていることの「メタ認知」トレーニングは、マインドフルネス瞑想で行うことができます。
やりかたはコチラ。
思考の「メタ認知」はセルフモニタリングで振り返ってみましょう。
①最近あったネガティブなことを思い出し、紙に書きます。
なるべく、そのときの状況や環境など、客観的な情報も盛り込んで書きましょう。
②「自分の考えたこと、自分の行動」と「周りの環境」「相手の発言や行動」を3列にわけて書き出しましょう。
この手順で、自分の考え以外の情報をなるべくたくさん書きだすことが重要です。
③②の手順を経て、新しく気づいたことを書いてみてください。
セルフモニタリングを続けていると、だんだん「メタ認知」の力がアップしていきます。
思い込みで不安に駆られることや怒ってしまうことが減るので、精神的に落ち着く効果もあります。
セルフモニタリングが難しい方は一緒に取り組みましょう。