みなさんにとって、人間関係で重視するポイントはなんですか?
わたしは価値観の一致かな、と思います。
価値観の違いは、信仰の違いと同じくらいわかりあえないものだと思うので、同じ視点に立つことが難しく感じてしまいます。
人間関係で重視するのは「メリットがあるかどうか」という人も、案外見かけるので、今日はそのお話。
利己主義という生き方
なんにでもメリットを求める生き方の人を「利己主義」と表現することが多いでしょう。
個人の利益を追求し、目的達成のために環境や人間関係を利用する生き方を指します。
悪いことともいえませんが、健全な対人関係が築きにくくなってしまうことも確かです。
利己主義であるということは、
①他人に不信感を抱きやすい
他人との関係を利益やリスクの観点から評価し、不信感や疑念を持ちながら関わる傾向があります。その結果、深い信頼関係や協力的な関係を築くことが難しくなることがあります。
②コミュニケーションによる相互作用が見込めない
人は本来、コミュニケーションを通じて相互作用的に成長していくことができます。
コミュニケーションは問題解決や協力に不可欠です。相互作用を通じて情報を共有し、意見を交換することで、共通の目標に向けた協力や解決策を見出すことができるようになります。
③結果を追い求めることによる競争心
利己主義であると、自己の利益を最優先に考えるため、自然と競争心が生まれます。他人との競争を通じて自己の地位や成功を確保しようとし、自己の利益追求と競争心が相まって行動します。
どうして利己主義になってしまうのか
利己主義になるには、個人的な経験や価値観と、防衛反応、社会的な影響が考えられます。
例えば、他人に尽くしてみたけれど報われなかったとか過去に対人関係で傷を負ってしまった場合に、自分を守る術として利己主義になってしまうことがあります。
他人を自身にメリットがあるかどうかで推し量り、信頼関係を築こうとしないのです。
物質的なメリットに囲まれていても、周囲の人を信じられないことは非常につらいものです。
利己主義であることはひとつの生き方ではあるのですが、自分自身が対人関係で傷つき続けてしまうい可能性があります。
相手に期待してみては?
利己主義の人に挑戦してみてほしいことがあります。
それは、相手を信じ、期待することです。
相手を信じることは、なかなかできることではなく、ましてやこれまで傷ついてきた方なら余計に信じることは難しく感じるでしょう。
しかし、期待をかけられた相手は自分自身を信じるきっかけになり、期待をかけてくれた相手を裏切らないようにしたいと思うものです。
思わぬメリットをもたらしてくれるかもしれないし、自分にとっても人を信じるいい影響をくれるかもしれません。
利己主義は孤独と隣り合わせです。
人と信頼関係を持ち、相互にいい影響を与え合うことが、健全に目標を達成する近道になることもあります。
少し心を開いて、人に期待してみてくださいね。