アンケートで「ビジネスに役立つ心理学を教えて」というご意見があったもので・・・。
夜空カウンセリングなりに、ビジネスで役立ちそうな心理学理論について調べていました。
ビジネスとはちょっと縁遠いところにいるので、パッと見た感想。
「ビジネス 心理学」で検索すると、結果はかなり胡散臭い・・・。
と、いうことで、胡散臭くなくてビジネスに役立ちそうなものを取り上げてみようと思いました。
今日のテーマは「バイアス」について。
認知バイアスって何?
バイアスとは何かというと「思考の片寄り」です。
ビジネスで大切なことは、主観と客観を認識することだと、わたしは考えています。
人は知らず知らずのうちに、偏った考えになりがちです。
ニュースの影響かもしれないし、SNSの影響かもしれない。
バイアスのかかった考え方は、ビジネスの場面では正しい市場予測ができなかったり商機を逃してしまったりということにつながります。
自分をちょっとよく見せたいときに、相手のバイアスを利用することも。
バイアスがかかりやすい現象を知っておくと、客観的な視点からビジネスを考えることができます。
認知バイアスいろいろ
①ハロー効果
ハローとは光のこと。
とある人の背後に、抜擢した人物の存在や業界の偉人との関連性がみえると、その人自身が輝いて見えるというものです。
好感度の高い芸能人をCMに起用すると、商品の印象がよくなる・・・などの例があります。
②正常性バイアス
よくない状況に陥っていても「自分は大丈夫」「自分の会社は大丈夫」というように、起きていることを正常の範囲内だと認識してしまうバイアスです。
人はなるべく安定したところに身を置きたいため、大きなリスクが見えていてもいつもの生活を継続しようとしてしまいます。
結果として、見えているリスクを過小評価してしまうのです。
ビジネスシーンではヒヤリハットの見逃しや取引の違和感に気づかずに詐欺にあってしまう場合などが当てはまります。
③自己奉仕バイアス
自分の成果は自分の能力のおかげに思えやすく、失敗は外部に原因があるように感じやすいというバイアスです。
自分を守るために働くバイアスでもありますが、冷静に自分を見つめなければならないときにも「ミスは相手のせい」「あのとき電話がかかってきたから、不備を見逃してしまった」など、自分に都合のいいように働きやすいバイアスです。
④確証バイアス
自分の意見を通したいときに、都合のいいデータや根拠が目につきやすく、意見を正当化してしまうバイアスです。
ビジネスには勢いも大切ですが、反対意見を冷静に見つめる力も必要です。
主観と客観を区別するには
バイアスに振り回されず、正しい判断をするには「自分がどんなバイアスを持っているか」を意識することが必要です。
それ以外にも①ひとりで大きな判断をしない②根拠とデータを示す癖をつけるなど、思い込みで突っ走らないことも大切です。
大きなことほど、相談することを大切にすることで失敗を減らしていけると思います。
客観的な視点が必要だと感じたら、ぜひ夜空カウンセリングをご利用ください♡