この前、ミッドサマーの記事を書きました。
日本人にはなかなか馴染めない「信仰」について、そして「妄信」についてお伝えしていきます。
宗教入信に関する研究
宗教は人間の進化、社会の発展には欠かせない存在です。
宗教にハマる過程の研究は「回心研究」といわれます。
回心とは宗教への急激な目覚めのこと。
ロフランドとスタークは、宗教入信までの過程についてモデルの構築を試みました。
二人が発表したのは「入信モデル」
①持続的な緊張
②宗教的パースペクティブ(宗教的見通し)
③宗教的探求心
④人生の転機と宗教との出会い
⑤信者との絆の深まり
⑥一般社会との絆の弱まり
⑦宗教との集中的な相互接触
上記の要素から構成されています。
①~③の内面的要因、④~⑦の相互作用的要因が入信に影響するとしています。
ちなみにこの入信モデルは、一定の評価は得ているものの、回心までに必ずしも経る過程でないとされています。
受動的な入信と能動的な入信
1979年以降、回心研究には大きな※パラダイムシフトが訪れたらしい。
※当然のことと認識されていた常識が覆ること
大きな宗教が、社会情勢などを理由に入信させようとしてくるという受動的な入信から、入信したほうが自分にメリットがあると期待して入信するという能動的な入信へ変化を遂げました。
最近の宗教は入信することで、何かメリットがあるらしいのです。
例えば・・・
①居場所ができる
②賛同してくれる仲間ができる
③(宗教的に)学びを深めることができる
入信するだけで、これだけの安心感を与えてもらえるとは・・・。
ハマってしまうのもおかしくありません。
入信は自己責任で
海外では信仰があることは珍しくもないのでしょうが、日本ではそこまできっかけがないでしょう。
大切な人が亡くなったときや病気のとき、そんなときに宗教との出会いがあるかもしれません。
救われる部分もあれば、逃れられないこともあるので、よく考えてから行動しましょうね。