みなさんは怖いものはありますか?
ホラー映画、暗闇、孤独、虫など、怖いと思うものはたくさんあるかと思います。
パニック障害や社交不安障害など、対象がはっきりしている不安症もあります。
〇〇恐怖症もそうです。
今日はそのような恐怖の対象に晒され続けることで平気になっていくという治療法をご紹介します。
暴露法(エクスポージャー法)
暴露法とは不安障害によく用いられる方法です。
恐怖や不安の対象に晒され続けることで、慣れていくことを利用します。
「そんなの怖い」と感じると思いますが、不安や恐怖によって生活に支障が出ている方は、どこかで支障の出ないラインまで慣れていくことが必要です。
暴露法の原理は?
不安な状況に晒されると、不安は一時的に増幅し、時間が経過すると環境に慣れることから軽減していきます。
また不安な状況に何度も晒され続けることで、不安の大きさ自体が小さくなります。
暴露療法には直接恐怖の対象や不安な状況に暴露していくというものと、暴露された結果、うまれてしまう反応(手洗い反応など)をやめてみるという2つの種類ができました。2つめの方法を暴露反応妨害法といいます。
あえて、一般にとりあげられないような例を持ち出すのですが「夜、一人でいることが不安で夜遊びをしてしまい、大学の単位を落とす」というような事態が生まれるとします。
対策はいろいろあると思うのですが、「部屋に一人でいても平気になる。」ことができれば、不安に打ち勝つことができたといえるでしょう。
このような状態を作っていくには、不安階層表というものを作ります。
こんな感じです。この型にとって不安の暴露とは、学校が終わり、夜の街へ出かけてしまうことを我慢することができれば他の家での孤独感に慣れやすくなります。
小さな不安から我慢して、終わってみたら不安度30もやり過ごせるようになっていくということです。
実際に暴露法を試すときはカウンセラーと一緒にやりましょう。