人はきれいなものが好きです。
人でも、景色でも、芸術作品でも。
心理学には健康心理学という分野があり、美しいものが健康によいといわれています。
美しいものが健康によい理由
①心のリラックスとストレス軽減
美しい景色や芸術作品を見ると、心がリラックスし、ストレスが軽減されることがあります。美しいものに囲まれることで、心理的な安定感が得られるとされています。
②ポジティブな感情の喚起
美しいものを見たり経験したりすると、喜びや感動、興奮などの良い感情が喚起されることがあります。これにより、ポジティブな気分や心の状態が促進される可能性があります。
③創造性の刺激
美しいものは創造性を刺激することがあります。芸術や自然の美しさを感じることで、アイディアの発想や創造的な活動が増えることがあります。
他にも、美しいものを見たり、美しいものに囲まれるといった環境に身を置くことで、自己肯定感が向上するとされています。
健康でいるためにはストレスを軽減させることがとても大切なので、美しさとストレスについてもう少し詳しく考えていきましょう。
どうして美しいものを見るとストレスが軽減するの?
美しいものを見るとリラックスする理由は、脳と心の相互作用に関連しています。
①視覚刺激の効果
美しいものを見ることは、視覚刺激による感覚的な快感をもたらします。
美しい景色、芸術作品、花などに触れることで、視覚の情報が脳に送られ、快感が生じることがあります。
②心の焦点と認知の切り替え
美しいものに注目することで、日常のストレスや不安から一時的に心の焦点を切り替えることができます。これにより、リラックスした状態に入りやすくなることがあります。
③感情の調整
美しいものはポジティブな感情を喚起します。喜びや感動、平和な気持ちなど、ポジティブな感情が心に広がることで、リラックスした状態になりやすくなります。
美しいものを見ることで、感覚的にも気持ちよくなり、ストレッサー気をとられている状態から心を切り替えることができるということですね。
美しいものを見てネガティブになることはないの?
ストレスの軽減に役立つ「美しさ」ですが、逆の作用が起こらないために、気に留めておきたいことがあります。
それは、過剰な期待をしないことです。
美しいものに対して過剰な期待を抱くと、現実がそれに達しない場合に失望や不満を感じることがあります。過度な美的価値観に囚われることで、現実とのギャップが生じ、ネガティブな感情が生じる場合があります。
得られる快感と、期待のバランスが合わなくなってしまうと、ネガティブな感情やストレスの要因にもなり得るということです。
美しいものを見て、ネガティブになったりつらくなったりしたときは、他の要因があるのかもしれません。
ぜひご相談くださいね。