わたしは対人関係で困ったことがありません。
好かれても嫌われても、あまり気にしたことがないからです。
でも、対人関係で悩んでいる方はたくさんいるので、ちょっと書いてみようと思いました。
どうして悩んでしまうのか?対人関係とは
対人関係は、相手を認識するところからはじまります。
相手がいなければ、悩むこともないですよね。
相手がいて、なんらかの心の結びつきや相互作用が生まれることから、対人関係の悩みは始まります。
対人関係で人が求めるのは「安定して継続した関係」です。
その逆で、不安定で続かない関係にはストレスを感じやすく、感情も揺さぶられることになります。
対人関係の基礎 「愛着」
家族の在り方が多様化している時代なので、一概にはいえませんが、心理学には愛着理論というものがあります。
対人関係を生後間もなくからの母子関係における「愛着」であらわしたものです。
乳児は母親(少なくともひとりの養育者)との2者関係が成立していなければ、生存することはできません。
そのため、生後間もなくから、2者関係におけるコミュニケーションは必ず必要になります。
最初は人物を特定せず、笑う、泣くなどの反射をしているのですが、生後6か月から2,3歳までは特定の養育者がいないと不安がったり、親密な愛着行動をみせたりします。
こんな書き方をすると、難しいようですが、赤ちゃんは大勢の人と親密になれるほど器用ではないので、特別なひとりに集中して愛着を形成するわけです。
大人になってからの対人関係
いろいろな理論はあるのですが、大人になってからの対人関係も根本は赤ちゃんの頃の愛着と同じです。
大人は成長しているので、赤ちゃんの時のように養育者ひとりだけではなく、いろいろな人と様々な距離感で愛着関係を築いていく必要があります。
ここを器用にできないと、対人関係に悩むのかなと思います。
相手とどんな関係になりたいですか?
これをはっきりさせておくのが、対人関係で悩まないコツかなと思います。
相手が上司の場合
優秀な私を認めてくれる存在であってほしい
できるだけかかわらず、怒らないでいてほしい
軽く冗談を言い合えるような関係になりたい
相手が友人の場合
私とだけ仲良くしてほしい
深くかかわらず、当たり障りのない関係でいてほしい
みんなでワイワイするときにいてほしい
相手が恋人の場合
いつもそばにいてほしい
干渉しないでほしい
友だちのようにフランクな関係でいたい
自分が求める関係性も、これだけバリエーションがあります。
どの相手とも、ちょっとずつズレがあるわけです。
対人関係で悩んでいるあなたは、誰と、どんな関係になりたいですか?
そこを整理したい方はぜひカウンセリングをお申し込みください。